ポートライナーとはポートアイランドという神戸港に造られた人工島で、神戸市の中心地三宮を環状運転で結ぶ交通機関として建設され、1981年に日本初の無人運転システムでの運行が出来る新交通システムとして開業しました。
運転士がいなくても運行可能な世界初の無人運転システムだったのですが、運行開始当初はシステムの初期不良のほかに予想以上の混雑や利用者する人の使い方をまだ理解していないなどの要因もかさなって、自動停止や出発不能などのトラブルが多発して非難を受けていました。
しかし、その後は安定した輸送を行えるようになり、以後の新交通システムでは無人運転システムが多く採用されるようになりました。
2006年2月2日には市民広場駅から神戸空港の開港で新しくできた神戸空港駅まで行く路線が開業されました。
これにあわせて、中公園駅〜市民広場駅間が複々線化されて、それにあわせて運賃制度がそれまでの均一料金から距離による変わる料金に変更されました。
ポートライナーは8000型と2000型の2種類の車両で運行されています。
8000型車両は6両編成で運行しており、現在も開業時に導入された編成が運行中ですが、新しく神戸空港が開港する時に延伸を見越して、1981年の開業から25年の歳月を経て、2006年に初めて新型車両の2000型が3編成増備されました。
8000型は製造から25年もの時間が経過しており、海のそばを運航していたため毎日潮風を受けてしまうという環境の下で使用されていることから、2008年度より順次、取り替えが開始されています。
8000型は12編成で運行していましたが、2009年度までに改良された2000型の13編成に入れ替えられ、その改良型の2000型は2008年2月28日に川崎重工兵庫工場から搬入され、同年3月下旬より営業運転されています。
ちなみに、ポートアイランドにスウェーデンの大手家具屋IKEAが開業したことを記念して、2008年4月1日から2008年5月6日まで8000型車両を全面ラッピングした「IKEA HOME FURNISHING LINER」が運行されました。
ポートライナーが運行しているポートアイランド内に多くの企業があるのでラッシュ時は激しい混雑に見舞われます。
また神戸空港へ行くために利用される路線であるため、朝のポートアイランド行きと夕方の三宮行きも混雑します。
以前は、重量制限のため駅を出発できないことがありましたが、現在はその重量規制が緩和されたことで少しは改善されましたが、いまだに深刻な問題となっています。
また、21時〜23時の間には神戸空港に到着便が集中するため、そこからのお客さんで激しい混雑がみられるほかに、ポートアイランド内に大学が相次いで開校にしているため、乗客の増加によって一層混雑することになりました。
このため2007年春のダイヤ改正から朝のラッシュ時には2分間間隔での運行を実施しています。
なお、新しくできた大学の全学年が学校に通うようになると就学人口は約6000人増加する見込みで、ラッシュ時などの対策がまだまだ必要となってきます。
そのため、新型車両への置き換えを前提とした運転間隔の短縮が計画されているところです。