重油価格推移とは 規格

最近のガソリン価格の変動で、原油や重油価格の推移などをテレビで見た方は多いと思います。
ただ、重油と言っても規格があり3種類に分類されます。
重油の種類は、動粘度によりA重油(1種)、B重油(2種)、C重油(3種)の3種類に分類され、さらにA重油は硫黄分により1号、2号に細分されます。
C重油は動粘度により1号、2号、3号に細分されます。
3種類を簡単に説明しますと、A重油は軽油90%に少量の残渣油を混ぜたもので、B重油は軽油と残渣油をほぼ半分ずつ調合したもので、C重油は成分の90%以上が残渣油です。
一般的に残留炭素の多い重油は粘度が高く、重油の硫黄の大部分が有機硫黄分として存在しています。
なお、B重油は最近、ほとんど生産されておらず、A重油は日本独自の税制上の油種区分では、A重油とは重油の一種とされていますが、科学組成的、世界標準的には軽油の一種です。

重油価格推移とは 原油

石油の価格が上がって食品やガソリンなど一般的な物の値上げの他に、重油価格の推移も上がってきています。
やはり、様々な物に関係がある原油の価格変動が関わっているようです。
原油はニューヨーク商業取引所でのWTI原油価格は2002年夏頃まで1バレルが20ドル前後と低迷していましたが、アメリカ合衆国のイラク侵攻の可能性が高まるにつれて上昇していき、イラク占領後も上昇は止まりませんでした。
また、中国の急激な経済成長や建設ラッシュなどで石油需要が高まったために原油価格は下がりにくくなっていました。
主要産油国となっているロシアの石油会社ユコスの倒産の可能性が出てきたから高値となり、2004年、2005年と相次いだハリケーンによって米国の精油所が被害を受けたことや産油国ナイジェリアの反乱が強まったことから2004年9月28日に標準原油価格が1バレル50ドルを突破しました。
その後、2008年には初めて1バレル100ドルに到達し、2008年7月11日には一時1バレル147.27ドルの最高値となりましたが、その反動で後には1バレル100ドルを割るまでに急落しました。
その後、1バレル120ドル台にまで急騰しましたが、リーマン・ブラザーズの破綻による世界的な金融・経済不安を背景に1バレル40ドルを割るまでに暴落してのですが、この乱高下に投機マネーが大きく影響していると考えられています。
このように、石油の価格は世界の様々な情勢に揺れ動いているので急激な変化が起こってしまうのです。

重油価格推移とは 用途

経済ニュースなどで石油価格の変動の話題の時に、重油価格の推移の情報も紹介されることがありますが、重油は普段の生活のどこで使われているのでしょうか。
A重油の低硫黄のLSA重油は、主に農耕機や漁業用の中小型船舶の燃料として使用されます。
最近では環境問題や大気汚染問題に配慮するため、病院、学校などの暖房・給湯用、食品工場の加熱用、農産物用のビニールハウスなどのボイラー、温風暖房の機械にも使用されています。
高硫黄のHSA重油は低硫黄のLSA重油を特に必要としない非自動車用ディーゼルエンジン、病院、学校の小中規模のボイラー燃料などに使われている。
B重油、C重油は船舶などの大型ディーゼルエンジン、工場や発電所などの大規模ボイラーの燃料などに用いられるのですが、B重油、C重油は粘度が高いために予めて熱した上で使用されます。
また、残渣油には不純物が多く含まれることから、船舶用のディーゼルエンジン燃料としてC重油を使用する場合には油洗浄機により不純物を取り除いた上で使用されます。